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社会科学における対照実験。


 今日、ゼミにおいて若者論の話が出ました。私のゼミは、代表者がレポートを発表して、それに対して皆が意見を述べるという形を取っます。その中で、今回発表した方のテーマの一部に若者論が入っていたんです。

 その議論の中であるデータの話になりました。それは、大学生に自由回答式でアンケートをとった結果、初対面の人とのコミュニケーションが苦手という特長が出たというものです。

 最初発表を聞いているうちは、「そうなのかー」と無批判(母数は何人か?調査方法はどうだったのか?という疑問はでましたが)に受け止めていました。回りもそんな感じでした。
 
 その中で先輩が、「確かに大学生に調査してこのような結果が出たんだろうけど、これは大人全般に当てはまることなんでは?」という意見を述べました。なるほど。正直、ぜんぜんそこには気が付いていなかったと反省したと同時に、昨日読んだ本のことを思い出しました。

超能力番組を10倍楽しむ本
山本 弘 / / 楽工社
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 この本は、「と学会」で有名なSF作家の山本弘さんが書いたものです。内容は、テレビなどで放送される超能力番組のタネや嘘を暴いています。
 その中で、「対照実験」という言葉が出てきます。

対照実験(たいしょうじっけん)とは、科学研究において、結果を検証するための比較対象を設定した実験。コントロール実験とも呼ばれる。条件の差による結果の差から、実験区の結果を推し量る基準となり、実験の基礎となる。

対照実験


山本さんは、科学的な検証を行うためにはこの「対象実験」が必要だと述べています。今回の若者論の話もようは「対照実験」が行われていなかったことが問題だったんだと気づきました。若者だけ調べては、それが本当に若者特有の性質なのかは分からない。今後、気をつけていこうと思います。

  by syakai21 | 2007-05-16 02:24 | メモ

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